World Tour 1981

実は、終わる前に書いてたりして

 あとがき…のようなもの

学生時代に音楽の仕事をするようになってからこの旅に出るまでの間、私の体重はずっと一定して52.5キロとかなり痩せていた。実は幾ら食べても太れなかったんだ。インドに来てすぐに、ニューデリーのバザールにあった街頭体重計(なんでそんなものがあるんだ?)で計って確認した。それがインドを出る時に同じ体重計で調べるとなんと5キロも太っていたのだよ。旅の暮らしが、いかにストレスが少なかったかを物語る、心あたたまるエピソードだろ?

旅にでるきっかけとなったストレスの原因は、もっと自分を表現しろという魂の叫びだったわけだ。この叫びに対する答え以外にも、かの異国の地で多くの人と文化に出合い、多くの経験をすることにより得られたものは、とても多かった。

世の中には人の数だけ多くの違った物の見方、考え、思いがあり「それぞれが皆違う」という事自体が実に素晴しいことであり、その上で互いの理解を深め合うためには各々が自己を精一杯表現する必要性があるという事に気付き、また何処であろうと何をしてても常に自分の生のままで楽しく暮らせるんだという自信を得、そのほかの多くの勘違いと共に私は帰国した。
その結果は、現在の音楽家としての立派なボンビー暮らしという形に、見事に結実しているというわけだ。

まえがきにも書いたようにこの旅行記は、記憶に基づいて当時の行動と思想を忠実になぞり、16年後の今日のほんのひと月ほどの間に、勢いにまかせて一気に書かれたものである。

中には不正確、また不適切な表現があったかもしれない。国際情勢や現地の状況、物価などはあれから随分と変化しているだろうし、数々の出来事から受ける印象というものは人それぞれで異なるべきものである。だから、この旅行記は、あなたの旅のガイドとは成りえない。だが今も私が、今までの人生の中で得た最も素晴しい宝物として位置づけているこの貴重な経験が、あなたにとっても同様にきっと素晴しいものでありますように。または私と同じ過ちを犯さぬ為の規範となりますように。

基本的に私の思想や感情というものは当時も今もさして変わってはおらず(あれから全く進歩してないってことだな)、この紀行文に私の感じ方、考え方、行動パターンなどの殆ど全てが現われていると読みとっていただければありがたくもあり恥ずかしくもある。しかし、文中に虚偽や作り話、そのほか、話を面白くするための誇大表現などは一切無い事を、ここで改めて強調しておく。

最後に、念のために断わっておくが、ここからあなたが何を学ぼうと、どんな悪影響を受けようと、読後どれほどあなたのギャグがクダラナクなろうと、それは私のあずかり知らぬことである。

くだらない話に、長いこと付きあってくれて、どうもありがとう。

 

- 麻王と茉由に、そして全ての若い人に贈る。-
Nov. 24, 1997

つづかない

作者に励ましのお便りを出す       作者に非難の罵声を浴びせる
Index | New? | Who? | Trap | Philos. | Gallery | Ideas | Diary | Books | Bio | MAO | Tour | Works | Hard | FWorld | Soft | KillingTime | Events | Links | Music